第5ステップ「履歴書・職務経歴書の作り方」

Moco
これまで、転職活動の事前準備・転職エージェントの使い方についてご説明してきましたが、今回は転職エージェントの面談にも、選考にも欠かせない履歴書・職務経歴書(レジュメ、CV)の作り方についてご説明できればと思います。
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新卒の時にエントリーシートという会社によって書式が違うものを大量に手書きするというわけのわからない作業をしていたかと思いますが、転職活動では履歴書に加え、職務経歴書という書類を作成する必要があります。職務経歴書は会社によって指定のフォーマットがあるわけではないので、書きやすいフォーマットを選ぶといいです!
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とは言え、CAから異職種に転職をする方にとっては、履歴書・職務経歴書は意外と難易度が高いのです。自分が仕事で培ってきた経験をどのようにアピールしたらいいのか?等、悩むポイントは多いと思います。私も何から始めたらいいのかわかりませんでした。
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ですよね。形式が決まってないこともあるので、悩むポイントは多いですよね。職務経歴書は現在の職種によって書き方やアピールするポイントが変わってきます。なので、今回は「CAの方が未経験職種に挑戦する為にどのような書類を作成するといいのか?」についてご説明できればと思います。
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自己PRや職歴概要等、私が実際に作成した文章例も共有するので、是非参考にしてみてください。
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本編を読むことで、履歴書・職務経歴書のポイントを理解することができ、書類選考に受かる書類を作成することができるようになります

  1. 履歴書・職務経歴書の基本的なルールとポイントを知る
  2. 参考例と注意点を読んで、雛形を使って自分の履歴書・職務経歴書を作成してみる
  3. 送付状を参考に郵送物を完成させる
  4. 実際に郵送してみる

1.履歴書・職務経歴書作成の心構え


履歴書・職務経歴書は転職活動において重要な書類であるものの、現職もしくは前職の経験をベースに経験やアピールポイントを記載したらいいので、新卒時代のように膨大な時間をかける必要はありません。

但し、職務経歴書を初めて作成する人はいくつか注意点があるので、その注意点を理解した上で作成してください。本章では注意点について説明します。次章「履歴書・職務経歴書の書き方」で実際の職務経歴書の作成の方法をお伝えします。

手書きか印刷か

新卒の就職活動では履歴書やエントリーシートを手書きで作成していたかと思いますが、転職活動では手書きはほんの一部の会社で要求されるぐらいです。通常はWordやExcelで作成したものを印刷するのが一般的となっております。

手書きを要求する会社は体質的に古い業界のみで、一般的な企業はそんな無駄なことは要求してきません。なので手書きを要求しない会社に対する履歴書・職務経歴書はパソコンで作成したものを印刷して使用したらよいのです。

職歴詐称は絶対NG

当たり前のことかもしれませんが、職歴詐称は絶対にやらないでください。実際に職歴詐称を行っている方は一定の割合おります。

誇張して表現するのはいいのですがやったことない業務をやったことにしたり、自身の業績を大幅に水増ししたりするのはやめましょう。そんなことを書いて、実際に依頼されてできなかったり、期待されている目標を達成できなかったりすると怪しまれてしまいます。

その結果、職歴詐称が発覚する人もいるようです。前職の同僚が転職でたまたま同じ会社に入社して発覚したり、社会人交流会で前職の同僚と現職の上司がたまたま出会って発覚したり、Facebook等のSNS絡みで発覚するケースも多いようです。会社も明らかに怪しいと感じたら、調査することもあります。

そして、職歴詐称がばれたらどうなるのかというと解雇です。場合によっては懲戒免職です。懲戒免職などになると一生まともな仕事に就くことができません。懲戒免職の経歴を隠して再就職するとそれも職歴詐称になります。バレる可能性は高くないものの、入社時に離職票・退職証明書などを求められたら一発でアウトになります。

職歴詐称をして得することなんて一切ないのです。もし、職歴詐称をしていい会社に入っても、通常の人であれば嘘をついたことによる罪悪感とバレてしまうのではないかという不安感が重なり、結局長続きしないものです。なので、職歴を偽ることは辞めて、自身の経歴に誇りを持って転職活動していきましょう。

エージェントに添削を依頼する

最低でも1度は他人にレジュメ(職務経歴書)を読んでもらい、添削してもらうようにしてください。誤字脱字の修正もありますが、自分では理解していることも他人に説明すると伝わらないこともあります。

その為、一度他人に読んでもらい、添削を依頼することをおすすめします。友達でも構いませんが、なるべくあなたのことを知らない人に依頼することをオススメします。一番良いのは転職エージェントに依頼することです。中には適当に添削する人もいるので、信頼できそうな人を頼ってください。

通過するためのポイント

職務経歴書はなんの為にあるのか考えてみてください。その職務経歴書を読んで、その人を採用していいのか判断する為にあるのです。そのため、あなたがその会社に入社してどんな仕事をしてどのように活躍できるのかイメージさせることが大切です。それが自己PRになるのです。

相手の求めるポイントによってPRするポイントも変わる、求人票を読むと相手がどんな人を求めているのかわかります。「求める人物像」や「求める経験」などを読んだら一目瞭然です。そのポイントによって職務経歴書を少しづつ変更していけばいいのです。

また、職務経歴書の自己PR文に書く経験談は1つでいいのですが、面接までに自分が伝えたいPRポイントにつながるエピソードは最低でも2つは用意しておいてください。自分の強みとしてアピールしているのにそのアピールできるエピソードが一つしかなければ、落選する可能性も高くなります。あえて自己PRする際には別のエピソードを話すといったテクニックを使用し、面接官に良い印象を持ってもらうことも大切になります。面接に関することはコチラの記事で説明します。

2.履歴書・職務経歴書の書き方


履歴書・職務経歴書は生を人に伝える書類でもあります。伝え方ひとつで印象も大きく変わります。その後の人生にも大きな影響を与えます。特に、これまで客室乗務員を務めてきて、異業種に挑戦しようという方にとっては、この書類で次のキャリアパスが決まるので、慎重に作成していただきたいです。

とは言え、全く違う職種に応募する時に今までのキャビンアテンダントとしての仕事をどのようにアピールすればいいのかわからないと思います。そこで、私の職務経歴書を使いながらポイントを説明できればと思います。

履歴書・職務経歴書の雛形

履歴書と職務経歴書の雛形を用意しましたので、ダウンロードしてご利用ください。

履歴書作成3ステップ

履歴書の作成は特に難しいことはないのですが、ルールがあるのでルールを中心にご説明していきます。

第一ステップ:個人情報の書き方

①生年月日等の年月日を記入する際は、西暦か和暦かに統一してください。生年月日は西暦なのに、学歴欄では和暦を使ったりするのはご法度です。※西暦⇔和暦の変換表はコチラ

②電話番号は少なくとも、固定もしくは携帯のいずれか一方は記入しておいてください

③emailアドレスは自分の名前を使用した、なるべく普通のアドレスを使うようにしてください。たまに、「tekitouniikiru@~」のようなアドレスにしている人やGmail等を使っている場合は自分の名前を「社会不適合者」と設定している方もいるようです。舐めていると思われてしまいます。絶対に変なアドレスは使わないようにしてください

④証明写真の貼り付けを忘れないように。写真はデータ化(証明写真をスキャン、もしくはスマホで証明写真をデータにする)しておくと便利です。

第二ステップ:学歴・職歴の書き方

⑤学歴は高校入学時から記載してください。

⑥大学は学部や学科まで記載するようにしてください。

⑦半年以上の留学経験がある場合は、その為に列を2列ほど使用して留学経験をアピールするのもありです。

⑧現在在職中の場合は作成月を記入して、現在在職中である旨記載してください。

第三ステップ:資格&条件欄の書き方

⑨資格欄にはTOEICや運転免許等の情報を忘れずに記載してください。漢字検定とかも忘れないように。

⑩特定の職種に応募する為に作る書類なのであれば希望職種は記入するように。ただし、エージェントに提出する為の書類である場合は何も記入しない方が良いです。

⑪年収は基本的に現在の年収を書いてください。もし、今年の年収がわからない場合は昨年の源泉徴収票などを見て記入してください。何もわからない場合は、毎月の給与と賞与のベースから適当に計算しても大丈夫です。あまり大きく乖離すると入社してから嘘だとバレるので30万円以上の誤差は避けてください。

⑫希望年収は同職種への転職で引き合いが多い場合や家族がいて毎月最低これぐらい稼がないといけないという金額があるのであれば記載したほうが良いですが、それ以外の場合は記載しない方がいいです。特に、未経験職種へ挑戦する場合は大半のケースで年収が下がってしまいますので、貴社規定と記載するのがベストです。

履歴書の書き方は以上です。

職務経歴書作成3ステップ

次は職務経歴書についてです。職務経歴書はルールよりも、自分の経験と思いを如何に上手く伝えるかがポイントになります。そんなポイントも踏まえて、職務経歴書の書き方について説明します。

第一ステップ:職務経歴の書き方

①会社情報を書きます。自分が所属している会社の規模感を相手にイメージしてもらうことが目的です。売上高などを記載してもOKです。

②配属先の部門と担当領域について記載します。

③その配属先で自分が行っている業務を記載します。

④その業務の詳細やその業務における自身の心がけについて記載します。

第二ステップ:活かせる経験・知識・技術の書き方

基本的に相手に伝える事は1つに絞る方が相手を混乱させないので、軸は一つに絞るべきです。CAの場合は「ホスピタリティ」を押すのがベストだと思います。

⑥そして、そのホスピタリティが他の人とどう違い、それがなぜ自分の優位性になるのかということを自らの経験を踏まえて説明していきます。また、自己的な評価だけでなく客観的な評価もかけると良いです。私の場合は賞をもらったことがあったのでその賞に関することを書きました。そうすることで文章の説得力が増すのです。

第三ステップ:自己PRの書き方

自己PRはその会社で自身の能力や今までの経験を如何に発揮して活躍できるか相手に想像してもらうための文章である必要があります。未経験の職種の場合は、自身の経験を活かすと言った表現を使用するのは難しいかもしれないのですが、ポテンシャルを感じてもらえれば大丈夫です。

客室乗務員の強みでもある「ホスピタリティ」はどんな仕事に就こうが、その仕事に活きてくる能力です。私は前職は海運会社の営業、今は専門商社の企画営業をやっていますが、キャビンアテンダントをやっていた時に培ったホスピタリティの精神を発揮し、成果を上げ続けることができています。

注意しておくべき1つのこと

職務経歴書に書いたことを評価するのは書類選考の時だけではありません。面接の際にも大きく評価に影響を与えます。書類に書いてあることと面接で発言した内容に乖離があったりしたらマイナス評価になります。例えば、「細かな作業が得意です」と記載しているのに、職務経歴書に誤字脱字があるとか。絶対得意じゃないですよね?と面接官も疑ってきます。その疑いはマイナスに働きますので、評価に悪影響を与えることは間違いないのです。

では、職務経歴書の自己PRには何を書いたらいいのでしょうか?すごい簡単なことです。無いことを有るように見せるのではなく、有ることを誇張するだけです。自分が得意でもないことを得意と言ったり、やったことないことをやったと言えばバレますが、自分が関わった案件のことを多少誇張するぐらいであれば、実際に関わっている案件のことであれば詳細にも詳しいはずなので、質問されてもスムーズに答えることができるはずです。

3.履歴書・職務経歴書を郵送する方法


履歴書と職務経歴書を郵送することが指定されている場合もあります。営業や事務系の仕事をしている方は書類の郵送方法などはご存知かと思いますが、日本のビジネスマナーに即した郵送物の作成方法について説明致します。当たり前のことなのですが、意外とできていない人が多いので、正しく方法でやっているとそれだけで評価が上がることもあるので、必ず実践するようにしてください。

作成時の注意点

  1. 証明写真の裏側には必ず名前を
  2. 履歴書・職務経歴書はなるべくA4で印刷
  3. 履歴書・職務経歴書はクリアファイルに入れてから封筒に入れる

まず、証明写真が剥がれたりすると誰のものかわからなくなってしまいます。そのため、履歴書に貼る前に写真の裏側に自身の名前をフルネームで記入してください

次に、履歴書と職務経歴書をは印刷する場合はA4で印刷するようにしてください。一般企業ではA4およびA3しか使用しないので、その他のサイズの紙になるとA4と一緒にクリップで止めたりするのがややこしくなってしまいます。そのためA4サイズで印刷するのが一番相手にストレスを与えない方法となります。ただし、市販の履歴書や職務経歴書を使用し、手書きする場合はA4でなくても特に問題はありません。

最後に、履歴書と職務経歴書をA4サイズのクリアファイルに入れてください。これは雨で封筒が汚れても中の書類が汚れない時の対策でもありますし、郵送中に封筒が折れても中の書類が折れないための対策でもあります。

クリアファイルは100均ショップに10枚で100円で売っているので、2つほど買うことをオススメします。郵送の時以外にも履歴書と職務経歴書をクリアファイルに入れて面接時に提出すると好印象です。

送付状を必ず同封すること

送付状は礼儀として必ず同封するようにしてください。※送付状も履歴書・職務経歴書と合わせてクリアファイルに同封してください。

送付状は下記のテンプレートを参考に作成してください。

テンプレート入力必須項目

上記テンプレートに一部入力が必要になる箇所があります。

①企業の住所、社名、担当者の情報を記載

②自身の住所、氏名を入力

③作成日を入力

④あいさつ文を変更

⑤自身の連絡先を入力

封筒は白の角二号封筒を使用

封筒は白色の角二号封筒を使用するようにしてください。茶色の封筒でも良いのですが、茶封筒は目下の人に対して使うものと考える人もいるので、白色の封筒をオススメします。角二号封筒はA4サイズの書類がちょうど収まるサイズなので、書類を折らなくてもいいのです。

たまに3つ折りサイズの封筒で提出する方もいるのですが、折り目を直して広げる必要があるので、なるべくA4を折り畳まずに入れることができる角二号封筒をご利用ください。

また、切手は念の為に140円切手を貼るようにしてください。枚数によっては120円でも事足りるのですが、万が一重量をオーバーしていた場合、郵送先がオーバーした金額を郵便局に納めにいかなければなりません。なので、140円切手を貼って郵送するようにしてください。

封筒の宛名の書き方


上記の画像を参考に記載してみてください。表面には、郵便番号、住所、社名、担当部署、そして担当者名まで把握している場合は担当者名に様をつける。もし、担当者名がわからない場合は部署名に御中をつけてください。担当部署名がわからない場合は採用担当者様と記載してください。「御採用担当者様」と記載していることがありますが、二重敬語になるので、「御採用担当者」もしくは「採用担当者様」と記入してください。裏側には、個人の住所、氏名を記載してください。

プリンターがない場合

プリンターが無く、履歴書や職務経歴書が印刷できないという方には、全国のセブンイレブンで使用することができる「ネットプリント」をオススメします。アカウントを作成する必要はありますが、アカウントの作成から印刷までにかかる時間はものの3分程度です。

ネットプリント印刷3ステップ
  1. ユーザー登録(所要時間:1分)
  2. ファイルのアップロード(所要時間:1分)
  3. プリント(所要時間:30秒)

ネットプリントのHPに印刷の手順を写真付きで説明しているページがあるので詳細はそちらをご覧ください。
まず、ユーザー登録ですが、下記のマニュアルに沿ってアカウントを作成してください。
STEP1 ユーザー登録

次に、作成したアカウントから該当の履歴書と職務経歴書のPDFデータを印刷してください。
STEP2 ファイルのアップロード

最後に、最寄りのセブンイレブンの印刷機を使って印刷します。
STEP3 プリントアウト

海外に在住しながら、日本で転職活動をする場合は特にオススメです。私も海外に在住して転職活動を行っていたので、スマホにデータを保管してネットプリントのアプリを使って、いつでもどこでも履歴書・職務経歴書を印刷できるようにしていました

Moco
以上が第五ステップの「未経験職種でも通過する履歴書・職務経歴書の書き方」になります。私が実際に転職した時の職務経歴書を掲載したので、こちらを参考に作成していただければと思います。
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実際のサンプルに加えて、補足説明もしておりますが、履歴書・職務経歴書で1番重要なことは自分を如何に表現するかという点です。自己PRなどは特に重要です。他の選考者との違いをアピールする項目になるので、しっかりしたものを記載し、必ず添削してもらうようにしてください。
Moco
では、次回は第六ステップ「転職エージェントの面接対策を活用する方法」です。転職エージェントは求職者にとって本当に便利なサービスなので、転職エージェントの面接来作をフル活用できるよな事前準備の方法をお伝えします!
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2017.10.19
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