第7ステップ「面接の通過率を圧倒的に高める方法」

Moco
前回は面接対策の活用方法についてお伝えしましたが、今回は実際の面接で使えるテクニックをご紹介します。
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転職活動で一番の難関と言えば「面接」です。筆記試験、書類選考等は規定のラインを超えたら誰でも合格する絶対評価で選考されますが、面接は他の選考者と比較される相対評価を使って選考が進んでいくことが多いのです。つまり、自分の能力が足りていないとしてもライバルがそれ以上に足りていない場合は、内定を獲得することも不可能ではないのです。
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逆に、選考基準を満たしていても他の選考者があなたよりも優秀だと判断されてしまうと内定を獲得できない可能性があります。なので、面接においては自分の力を100%だしきる必要があるのです。本編を読むことで、面接における5つの極意を習得することができ、面接で100%の力を発揮することができます

  1. 礼儀正しく、笑顔を絶やさない
  2. 選考企業をポイントで絞って効果的に調査する
  3. 自身の職務経歴書を再度チェックする
  4. 話し方の3つのテクニックを意識する
  5. 自信がみなぎる、とあるポーズを面接前に2分だけする

①第一印象は大切!礼儀正しく、笑顔を絶やさない


面接において第一印象というものは非常に重要で、第一印象が悪いと挽回するには相当高いハードルを課せられてしまいます。キャビンアテンダントの仕事をしてきた方にとって第一印象を高める事は慣れたものだとは思いますが、改めて説明します。

第一印象を高める3つのポイント
  1. ハキハキ元気よく話す
  2. ボソボソ話してしまうと、聞き手も内容を理解する以上に言葉を聞き取ることに集中しないといけなくなり、肝心の内容に集中することができません。なので、ハキハキと元気よく話すことは非常に重要なのです。

  3. 笑みを絶やさない
  4. 入室・退室の時もそうですが、素敵な笑顔は面接官の心にやすらぎを与えます。面接官は通常、疑いの目を持って質問してきますが、笑みはその疑いの目に対して効果てきめんなのです!ただし、ときには真顔で考えている表情を出すことも必要にはなります。場面場面で使い分ける必要はありますが、面接中の4割程度は笑みをキープするように心がけてください。

    また、入室・退室時のお辞儀は当たり前のことかもしれませんが、挨拶を言いながらお辞儀をしないように心がけてください。面接官と目を合わせて、「本日はよろしくお願いします」と笑顔で伝え終えてから、お辞儀するようにしてください。ただし、意識しすぎて不自然になってしまうのも良くないので、無理せず自然体でお辞儀できるように練習することが大切です。

  5. ゆらゆらしない

姿勢を正し、身体をぶらぶらしないことであなたの自信を表現することができます。身体を頻繁に動かしてしまうと頼りないという印象を与えてしまうので、ゆらゆらせず正しい姿勢をキープするようにしてください。

②選考企業について調べる


面接において選考企業のことを知ることは自己分析に並んで重要なことですが、企業分析は自己分析よりも簡単にすることはできます。ネットを使えば簡単に情報を入手することができ、競合他社と比較することも容易にできます。そこで、どのような情報を収集すれば良いのか説明します。

Q1.どんな業界で製品・サービスを展開しているのか?
どのような業界でどのような製品・サービスをどのような成り立ちで展開するようになったのか。会社の歴史や沿革を辿りながら調べていくと良いです。また、その製品やサービスを使う事でユーザーにどのようなメリットがあるのか、その会社のサービスに込めた思いまでしっかり調べることをおすすめします。

商品を実際に購入したり、サービスを実際に体感してみることも大切です。B2B系のサービス(対法人向けのサービス)になると実際に購入したり体感をすることは難しいのですが、B2C系のサービス(一般消費者向けのサービス)であれば面接前に実体験し、そのレビューを面接時に伝えると良いです。※安易に志望動機には使用しないことをおすすめします。志望動機にするのであればそれなりの思いや知識がなければ面接官に簡単に見破られてしまうので。

Q2.どんな顧客にサービスを提供しているのか?
どのようなユーザーに対してサービスを展開しているのかも当然知らなくてはなりません。なぜその企業がそのユーザーに着目しているのかを理解することで共感が生まれます。特に社会的意義を持って展開している企業からすると顧客に対する思い入れは強く、そこに対する共感が会話を発展させることができます。
Q3.どういう手段でサービスを提供しているのか?
どういう手段で展開しているかという点はイメージしにくいのですが、そのビジネスの一番の肝となる部分です。顧客に対してどのようなアプローチをしているのかが非常に重要なのです。

営業マンが地道な営業活動を行っているのか?代理店に委託して営業してもらっているのか?店舗を運営して顧客を集めて営業しているのか?セミナー等を開催し、顧客を集めて営業しているのか?インターネットで顧客を集めて営業しているのか?それとも特殊なコネクションがありそのコネクションを使って営業しているのか?

色々な手段がある中でどのような手段をどのような意図で選択し、展開しているのか理解することで、その会社に求められる人物像も理解できますし、その会社で身につけることができるスキルやキャリアをイメージすることが可能となります。

Q4.業界内でどのような立ち位置にいて、競合他社と比較したときの強みは?
業界でのポジショニングを理解することでその会社の将来性もわかりますし、会社の特色を理解することができます。サービスに特色が無くても営業マンが優秀で業界TOPの地位にある会社もあるかもしれませんが、そのような会社は大変危険です。会社の強みではなく営業マン個人の強みなので。

通常は、サービスに特色があり、その違いがどのように業界で受け入れられており、どのような顧客に好まれているのか?という点を意識して調べてみるようにしてみてください。ネットの情報だけでは理解できないことも多いのですが、上場企業であれば会社が公開しているIR情報の決算説明資料(パワーポイント等で作成されている資料→例はこちら)等を読むとよくわかります。

上記の4つのポイントを抑えることができれば、その企業の分析はバッチリです。ここだけは調べておいて下さい。
 

③職務経歴書を読み込もう


※本章は転職エージェントに行って、一通りの準備を行った方に向けての手順を説明しております。面接前に再度チェックするポイントを記載しておりますので、最終チェックのためにご利用ください。

面接前に、必ず自身の職務経歴書を読み込みましょう。以下の質問を意識して職務経歴書を読み、その質問に即答できるように練習しておいてください。そして、全ての返答において一貫性を持たすことを意識してください。一度でも一貫性のない回答をしてしまうと、過去も含め全ての発言の信憑性が疑われてしまいます。

一貫性についての補足説明
そもそも一貫性とは何なのでしょうか?一番よくあるのが、退職(転職)理由と志望動機における矛盾です。面接官は「どうして前職を辞めようとして、どのような思いで当社に入社したいの?」という疑問を持ち、面接で質問してきます。

極端な例かもしれませんが、前職の退職理由が「どれだけ頑張っても自分の意見が通りにくくく裁量権がなかった為」と伝えているのに、志望動機を「研修やフォローが充実している為」と回答してしまうと、面接官は「研修やフォローが無い会社の方が組織ができあがってないから稟議とか少ないし、結果的に意見通り易いんじゃないの?」って思ってしまうのです。

このように、全ての質問に対する回答は一貫性を持ったものにしなければならないのです。今から面接で聞かれる代表的な質問例をお伝えしますが、自身の職務経歴書を読みながら一貫性のある回答を考えてみてください。

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説明中に登場することはないのですが、ここは非常に重要なことなので私からも念を押して説明しますが、一貫性の持った回答をできなければ相当マヌケな面接官でなければ通過させてくれません。

なぜなら、一貫性のない回答する人を信用できないからです。他の事は多少許されますが一貫性のない回答をするだけで大抵の場合は落選するので気をつけてください。

自己PRをお願いします
自己PRは自分の長所を客観的な情報を元に、30秒~60秒以内で伝えることができるものを用意してください。構成としてはまず自身の長所を伝えた上で、その長所が活かされたエピソード、そして長所を踏まえた今後の展望を伝えます。詳しくは、下記ページの職務経歴書作成第2~3ステップを御覧ください。

【初めての転職】未経験職種でも通過するレジュメの書き方

2017.10.11
強みと弱みを教えてください。
強みと弱みはよく聞かれる質問です。自己PRで長所を伝えた場合でも、同じ内容で答えた上で短所について言及してください。ここも一貫性が大切なので、下手に他の長所をアピールするのではなく、自己PRと同じ内容でOKです。一方で短所は悩みどころです。一般的には長所の真逆の事を短所として伝えることで弱みをフォローする必要がなくなるので、真逆の事を答えるというのが良いとされています。ホスピタリティを強みにするのであれば、おせっかいを弱みにするといった感じです。

しかしながら、無理やり短所を作り上げるのも良くないと思うので、自分の弱みはしっかりと伝えた上でその弱みに対して自分がどのように向き合っているのかということを伝えた方が良いと思います。実際のエピソードを伝え、どのように対応したのか?長所で補うことができたのか?という視点でフォローしておけばバッチリです!

「退職(転職)理由はなんですか?」「志望動機はなんですか?」「今後のキャリアはどうしていきますか?会社に入社をしたらやりたいことはありますか?」
面接で一番重要と言っても良い質問が、転職理由と志望動機です。前述しましたが、この質問では一貫性を問われます。退職理由は本音で回答することをオススメします。退職理由を嘘で塗り固めてしまうと、他の質問でボロがでてしまう可能性があります。本音の退職理由の見つけ方については下記を御覧ください。

その退職理由大丈夫?面接官が納得する理由を見つける方法

2017.08.18

ただし、退職理由は伝え方が非常に難しいのです。なぜなら、退職理由には内部要因(自分が原因)と外部要因(会社・家族等の外部環境が原因)が絡み合っていることが多いので、自己保身に走ってしまうと物事を他人の責任にしてしまう無責任な人間だとなってしまいます。

なので、通常は自分は〇〇という点で未熟だったと感じておりますが、それよりこの外部要因を解決することが重要だと感じ退職しましたと伝えることで相手に納得してもらう必要があります。そして、その外部要因の解決の方法として、選考中の企業が妥当であるということを納得してもらう必要があるのです。それが志望動機となります。

「前職(現職)の職務内容は?」「前職(現職)で頑張ったことは?」「(ある場合のみ)ブランク期間に何をしていたか?」「人生における挫折とその挫折をどのように乗り越えたか?」
あとは、上記のような質問が代表的なものにあります。一貫性のある回答になっていれば、特に注意することはありませんが一個注意するとしたら、挫折です。挫折した経験は面接の中でも評価されるポイントになります

過去に挫折経験がないと大きな壁にぶつかった時にポキっと折れてしまうと思われたり、人間的な成熟度が低いと判断されてしまうことがあるので、人生において辛かったことを思い出し、どのように向き合い、その結果どのように克服したか思い出しながら回答を考えてください。

 

④話し方のテクニック


話し方にはコツがあります。そのコツさえ掴んでしまえば、話す事に苦手意識を感じている人でも克服することができます。話し方のコツは様々な手法があり、説明していくとキリがないので、私が重要だと思う3つのテクニックをご紹介します。この3つをマスターできれば、話し方で面接を落とされることはないと思います。

①結論から話す
相手に説明するのが苦手という人は大抵この結論から話すということが習慣になっていないと思います。結論から話すことが苦手な人の共通点は自信のなさです。かく言う私も結論から話すのが非常に苦手でした。自信がないから結論を先に伝えると、否定されてしまうのではないだろうかと考えて長い長い前置きを挟んだ上で結論を話してしまうのです。長い長い前置きを挟んだ瞬間相手の思考回路は停止してしまいます。だから、なるべくコンパクトな返答ができるように結論を最初に伝えるのが良いのです。

また、結論を伝えたあとで、具体的な例やエピソードを活用しながら結論の意図を伝えていくと相手もイメージすることができるので、言葉に信憑性が備わり納得してくれます。この具体例が面接の合否を握っていると言っても過言ではありません。具体例のないことを自分の強みと言ったりしているとそれまでどれだけ評価の高い面接をしていたとしても、一気に信用度が下がり全体的な評価が落ちてしまいます。具体例は必ず用意するようにしてください。

②一度整理してから話す
想定していない質問や頭が真っ白になった時に、即答しないことも大切です。時には、間を活用することが重要になります。よく面接はテンポとレスポンスの良さが重要ですと言われてはおりますが、それは頭の回転が異常なほど早い人がなせる技で、通常はそんなにレスポンスを求められません。質問されたら、「はい」と返答して間を置いてよく考えてから返答するようにしてください。

ただ、自己紹介などで詰まってしまいテンポ良く話せないと印象は悪くなってしまいますので、予想していなかった質問をされた時以外はテンポよく返答するようにしてください。

③面接官が話している時は前のめりになり話を聞く
最後は話し方ではないのですが、私はこのテクニックを活用して数々の面接をくぐり抜けてきました。面接において面接官は圧倒的に話を聞いている時間が多いのですが、時には自分や会社の話をするタイミングがあります。このタイミングを逃さずに、上半身を面接官に多少近づけて興味津々な表情を作って話を聞くことで面接官からの印象は飛躍的に上がります

印象が良くなったからといって評価点が上がるわけではありませんが、自分の話に興味を持ってくれている人の話は同じように興味を持って聞いてくれるのが人間です。だから「面接官の話を前のめりで聞く」というのは話し方を改善せずに伝える力を改善するテクニックと言えるのです。

 

⑤面接直前にこのポーズを


最後になりますが、面接前に必ずやっておいた方がよいポージングというものがあります。本当に簡単なことで、たった2分で絶大な効果があります。転職活動の時もそうでしたが、今でも大きな商談がある時はこのポージングをトイレで行っています。笑
※間違っても、待合室や受付などではやらないようにしてください!笑


20分以上の動画なのでまとまった時間の無い方は10:18秒からご視聴いただければと思うのですが、面接前にあるポーズを取ることで、テストストレンが増加し、コルチゾールが減少することとなり、面接で好印象な評価を受けることが可能なのです。※ストレス耐性に富み、力強い人にはテストストレンという物質が多く分泌されており、コルチゾールという物質の分泌量が少ないことが判明しております。

面接において自信は非常に重要で、自分がその会社にとってふさわしい人材だと信じ込むことでパフォーマンスを最大化することができます。面接官としても自信のない人より、自信のある人を採用する傾向にあります。理由は明確で、自信のある方は余裕を持って面接に挑み、冷静な応答ができるからです。自信を持って自信の経験と考えを伝えることで普段以上のパフォーマンスを発揮してみましょう。

Moco
以上が面接で最大限のパフォーマンスを発揮して通過率を圧倒的に引き上げる方法です。
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もう一度まとめておきますが、

  1. 第一印象は極限まで高める
  2. 選考企業を調べる
  3. 自分のことを再度チェック
  4. 話し方についてパターンを理解する
  5. 面接直前の時間の使い方

面接は準備が全てです。準備せずにぶっつけ本番で行って合格する方もいるかもしれませんが、通過の確率を高めたいのであれば必ず上記のステップで準備をすることをオススメします。

Moco
準備ってどうしても面倒なので、後回しにして面接の前日にテレビを日付が変わる直前まで見た後に始めて、後悔するというパターンを私も何度か経験しました。そのような準備の仕方をしてしまった面接の通過率って本当に低かったと思います。やはり、事前にゆとりを持って準備して、面接対策も活用してというのが鉄板だと思います!
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それでは次回、CA・客室乗務員転職8ステップも遂にラスト・ステップです!「複数の内定先から承諾する会社の選び方」です。
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