目次
第4ステップ「転職エージェントをフル活用するマル秘テクニック」
- 転職エージェントは最低5社以上登録し、3日間で全エージェントの初回面談を一気に受ける
- 実際に利用するエージェントを自分の好みで3社程度に絞る
- 求人の応募は複数のエージェントから均等に行う
- 選考情報を平等に共有して、エージェント同士で競わせる
- 選考企業の悪い情報は別のエージェントから調査してもらう
※悪質なエージェントの見抜き方も紹介
現役転職コンサルタントが教えちゃいます!転職エージェント活用の極意
前述しましたが転職エージェントは求職者から報酬をもらうのではなく、人材を募集している企業に求職者を紹介して入社してもらうことによって企業側から報酬を受取るのです。だから、求職者は無償でサービスを受けることができるのです。
気をつけないといけないのは、転職エージェントは求人募集をしている企業がお客様だということです。求職者もお客様ではあるのですが、求人募集企業から報酬を受け取っている以上、求人募集企業の味方なのです。そのため、求職者に対しては様々なテクニックを使って、転職エージェントが希望する会社に入社することを勧めてくるのです。
勿論、求職者の立場に立って、求職者のメリットを考えて行動することを理念としている転職エージェントもありますが、残念ながら全ての転職エージェントがそのような理念を追求しているわけではありません。だから、求職者様が希望されるキャリアに適した会社に入社するためには転職エージェントのテクニックに惑わされることなく、逆に転職エージェントにプレッシャーを与え続けてコントロールするようなテクニックが必要なのです。
難しそうだから嫌だなと思うかもしれませんが、転職エージェントは求人募集企業や業界の情報を持っています。その情報を活用することで転職活動の成功の可否は大きく左右してしまいます。だから、転職エージェントを使わないというのは損でしかありません。転職エージェントを自身の思い通りにコントロールするためのマル秘テクニックを紹介するので是非活用して、転職活動を成功させてください。
①転職エージェントは複数登録せよ!
まず、鉄則なのですが転職エージェントは複数のエージェントに登録するようにしてください。1社専属でお願いするなど言語道断です。転職はあなたの人生を左右する大きな選択となるのです。家を買う時に1社だけに依頼して、即決なんて一般家庭ではありえませんよね?
転職エージェントも会社によってサービスの違いがあったり、担当者によってもサービスの質が違ったりと当たり外れが存在します。しかし、1社しか登録しないとその違いが見えなくなるどころか転職エージェントからしてもこれほどラッキーなことはありません。なぜなら、自分の思ったとおりにコントロールすることができるからです。
質の悪いエージェントに騙されないように、複数社に登録するようにしてください。そして、できるだけ短期間(目安は2~3日)で一気に登録した全ての転職エージェントの面談を受けるようにしてください。この理由は後述します。
②実際に使用する転職エージェントは3つぐらいに絞る!
次に、①で登録した転職エージェントの中で自分とマッチした転職エージェントを3つぐらいに絞ってみましょう。3つでなくて4つでも良いですが、少なすぎても①の理由でエージェントの術中にハマる可能性がありますし、多すぎても今度は自分の選考状況が把握しきれなくなる可能性があるので、止めておきましょう。
厄介なことに、エージェントは最初は優しく接してきますが、選考が進むに連れ本性をむき出しにしてきます。というのも、転職エージェントの担当者は営業マンであり、売上というノルマを負っています。その売上はあなたの転職した会社から受け取る報酬(あなたの理論年収×25%~35%ぐらい)で決まります。
最初は余裕があっても、選考が進み最終選考に進んでいくと、急に豹変する悪質な者もおります。なので、最初の面談のタイミングでエージェントの担当者(キャリアコンサルタント・キャリアカウンセラー・キャリアアドバイザー、以下「コンサルタント」と呼びます)の本質を見抜くのは不可能に近いことです。
ただし、悪質なコンサルタントの特徴があるので、お伝えしておきます。
- 初回面談時に求人へのエントリーを強いてくる
- 他のエージェントの悪口を言いまくる
- 紹介される求人がやたら多い
- 初回面談時に求人へのエントリーを強いてくる
- 他のエージェントの悪口を言いまくる
- 紹介される求人がやたら多い
悪質なコンサルタントは、初回面談の求人紹介で必ずと言っていいほど強引にエントリーさせてこようとします。後述しますが、その場でエントリーする必要があるケースもありますが、大抵の場合は後日エントリーしてもあまり変わりはありません。1日2日遅れたところで、選考結果にはさほど影響は出ません。
では、なぜコンサルタントは焦ってエントリーを強要するのかというと、他社に紹介されたくないからです。各転職エージェントが保有する求人は被っているので、他社で紹介されてしまう可能性が生じます。なので、すぐにエントリーすることを強いるのです。
このような場合、「30分で自分の今後の人生を決めるのは難しいので、2~3日時間をください。」といって、その場から逃げましょう。そして、他のエージェントを2~3日で全て回ってから、どのコンサルタントにどの求人をエントリーしてもらうか検討しましょう!
実は、他のエージェントの悪口を言うことは、結構あったりします。本当にこの業界で働いてきて思いますが、まともに求職者のことを考えてアドバイスしてくれるコンサルタントは4割程度だと思って間違いないです。その他は大体、求職者の方を売上(報酬の金額)でしかみていません。
名前は出せませんが、そのような指導方針をしている転職エージェントもあったりするのです。なので、「ちょっとここのエージェントはおすすめできませんね~」ぐらいのことを言うケースはありますが、最悪なコンサルタントは意味のわからない理由で他のエージェントを批判します。「このエージェントは設立してからまだ年数が経ってないので駄目ですね~」とか。
知りもしないことを適当に言って、他のエージェントを蹴落とすコンサルタントもいるのです。また、一社だけではなく複数のエージェントの悪口を言うコンサルタントもいます。そういうコンサルタントには「どの転職エージェントならオススメできます??」と聞いて、自社だけでなく他のエージェントの名前も出したら、信用してもいいと思います。
逆に、自ら他のエージェントを褒めるコンサルタントは信用に値すると考えて問題ないです。絶対というわけではありませんが、やはり仕事に向き合って真面目にやっている方は競合に対して敬意を持っていることが多いのです。
求人を多く紹介されることは求職者の皆様にとって良い面もあります。しかしながら、紹介される求人数が15社ぐらいに到達したら怪しいと思ってください。何も考えずにとにかく数打てば当たるわ!と考えている質の低いコンサルタントがやりがちなパターンです。
また、実際にはもう充足している求人(クローズ求人)や採用条件に合致してないけど興味持ってくれるからとりあえず紹介する求人等を紹介している可能性があります。そのような場合、実際にエントリーすると社内選考(転職エージェント内でその求人を担当している法人営業担当者が企業の要望である選考基準に沿って第一選考を行うこと)で落ちましたと言われてしまいます。
このように、紹介してくれる求人数が多いからといって必ずしも良いというわけではありません。むしろ、3~5社に絞って精度の高いマッチングを行い求人を紹介してくれるコンサルタントの方がよっぽど信用できるのです。
上記の共通点が一致したからと言って、必ずしも悪質なコンサルタントであると断言はできませんが、少しは疑った方がいいかと思います。また、一度信用してしまったコンサルタントが豹変してしまった場合の対応策もあります。
面接会場が違った、面接の日時が間違っていた等の不祥事を2回以上起こしたり、不快に思う発言を連呼されたりしたら迷わず、その転職エージェントの代表番号に連絡してみてください。通常、このようなクレームが起きた場合は、同じ部署の上席のマネージャーや評判の良いコンサルタントに変更になるケースが多いので、チャンスでもあります。是非、活用してみてください。
③エントリーは1エージェントからやるのではなく、別々のエージェント経由からやること!
求人エントリーは1社に集中して全てのエントリーをお願いすると、セカンドオピニオン(他のエージェントに受けている求人のアドバイス)をもらえなかったり、一番報酬の高い求人企業に誘導されたりしてしまいます。
また、そのエージェントが持っていない求人を他社が紹介してくれる可能性もあったりします。なので、できる限り均等にエントリーするようにしましょう。一番気に入った求人のエントリーは一番頼りになりそうなコンサルタントにお願いする等して、調整するようにしてください。大抵の求人は依頼したらどこのエージェントからでも紹介することはできます。
特に、リクルートのような大手であれば大抵の求人は揃っています。初回面談ではエントリーはなるべく避けて、一番頼りになりそうなエージェントに依頼するようにしてください。その場合、他社で紹介された求人票などを持っていくようするとスムーズです。
加えて、エントリーのタイミングには注意点があります。
ただし、エントリーのタイミングを急がないといけないケースもあります。
要注意!エントリーを急がないといけないケース
初回面談ではエントリーを避けるべきだと上述しましたが、エントリーしないといけないケースもあります。他の人が既に最終選考に進んでいるケースです。その場合に限り、紹介されたタイミングでエントリーすると良いかと思います。
エントリーは後日とコンサルタントに伝えると、この求人だけは他の人が既に最終選考に進んでいるので早めにエントリーしてくださいと言われることがあります。そのコンサルタントがどうしても好きになれない場合は別ですが、エントリーすることをオススメします。
求人は生物ですから、今日ある求人が明日なくなっているということは日常茶飯事です。たまに、コンサルタントが嘘をついているケースはあります。しかし、その嘘を見抜くことは不可能に近いことなので、このようなケースはエントリーするべきです。
ただし、当日中に別のエージェントに行く場合や、既に行ったエージェントにお気に入りのコンサルタントが既に見つかている場合は、一旦そのエントリーは保留にして、お気に入りのコンサルタントや次に行くエージェントのコンサルタントにその求人を紹介してくれないか尋ねてみるといいです。
もし、求人を持っていなくても、あなたがその求人の選考条件を満たしていたのであればそのコンサルタントがその企業に連絡して求人を獲得してくれます。なので、エントリーのタイミングはあまり焦りすぎないようにすることも大切です。
④他のエージェントで進行している選考企業の志望度と選考状況は週一ぐらいで共有して、エージェント同士を競争させる!
他のエージェントで受けている企業の志望度と選考状況を伝えることは重要です。なぜなら、コンサルタントは他のエージェントで受けている企業の選考状況に合うよう自身が紹介した企業の選考スピードを調整することができるからです。また、他のエージェントが紹介した求人の方が志望度が高い場合、その他に紹介できる優良求人がないか探してくれます。この説明だと意味がわからないので、具体的な例を用いて説明します。
Aというエージェントから〇〇社を紹介され、Bというエージェント△△社を紹介され両方とも選考に進んだとします。あなたの本命は△△社だけど、〇〇社の選考がスムーズに進み、〇〇社は最終選考に進んでいるのに、△△社は書類選考をようやく通過したとします。当然、〇〇社の方で先に内定を獲得することになり、本命の△△社から内定を獲得する前に〇〇社の内定承諾する期限が設けられてしまいます。
このような場合、エージェントBに〇〇社の選考状況を伝えるのは効果的です。Bは焦って、〇〇社に選考を早く進めるように伝え、日程調整を早めてくれます。この際にBには△△社が本命であることは伝えておくべきです。このようにして選考の進行スピードを調整することができるのです。また、本命の求人を伝えたりすることで、その求人に類似した求人や別の優良企業を他のエージェントが紹介してくれたりもします。
⑤他のエージェントに選考中企業の悪いところを聞く!
これは、私が過去に担当していた求職者の方から実際あったことなのですが、別のエージェントで選考を受けている企業の懸念点を教えて欲しいと言われたことがあります。良い点については別のエージェントから既に教えてもらっているので、悪い点だけ教えて欲しいということでした。
その方はAという転職エージェントから受けている求人のセカンドオピニオン(しかも悪い点だけ)をB社、C社等の別のコンサルタントに聞いていたのですが、これは凄く賢い方法だな~と、驚きました。B社、C社のコンサルタントからすると、その求人で決まってしまうと、自分の売上がゼロになるわけですから、懸念点を躍起になって調べてくれるのです。
そうでもしないと、通常会社のネガティブな情報をコンサルタントは知っていても教えてくれません。寧ろ、知らないケースの方が多いのです。多くのコンサルタントはあたかも知っているかのように求人を紹介してきますが、その情報の大半は企業の採用担当者から聞いた情報です。
企業の採用担当者から聞いた情報を信じて、その情報を伝えているので、ネガティブな情報を伝えることはないのです。では、なぜその方はネガティブな情報を聞けると思ったのかというと、エージェントには過去に企業に入社した方の情報を蓄積しており、退職者がいた場合はなぜ退職したのかという情報もシステムに入力されているからなのです。
番外編:精神病などの通院歴は隠した方がいい?
よくあるケースですが、転職エージェントは求職者から過去の病歴を聞いてしまうと、求人を紹介してくれなくなります。うつ病等の病歴があると、例えそれが過去のことであっても大きな懸念点になってしまいます。
なので、完治している方に関してはなるべく隠すようにしてください。過去の病歴を言わないからといって犯罪になるわけでもありません。個人情報なので言いたくなければ言わなくていいのです。過去の病歴はなるべく伏せるようにしてください。
一方で、現在進行形でうつ病、発達障害や過度のADHDを抱えている方は、なるべく隠さないようにしてください。隠して入社して悪化してしまい退職という結果になってしまうと経歴に傷がついてしまします。通常の紹介会社が紹介する求人企業は病気の方に対する理解がなく、就業環境も整っていない可能性があります。そのような会社で働いてしまうと悪化する可能性が高いのです。
うつ病の復職・再就職支援トレーニング「リヴァトレ」を運営する「株式会社リヴァ(LIVA)」
上記のような会社を活用してみてください。
- 転職エージェントは複数登録せよ!
- 実際に使用する転職エージェントは3つぐらいに絞る!
- エントリーは1エージェントからやるのではなく、別々のエージェント経由からやること!
- 他のエージェントで進行している選考状況は週一ぐらいで共有する!
- 他のエージェントに選考中企業の悪いところを聞く!
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